どうもです。
いきなりですが、
まずは次の単語表を眺めて下さい。
苦い 砂糖 クッキー
食べる おいしい 心
タルト チョコレート
パイ 味 マーマレード
甘ずっぱい ヌガー
イチゴ 蜂蜜 プリン
おいしそうですね(^^)
そんなわけで、
地味に脳科学を書いている僕のSOUL CITY blog。
前回の脳記事第2弾も、なんと2人の方から直接「面白かった」「考えさせられた」と連絡をいただき、
「また楽しみにしています」
とまで言われてしまったので、調子に乗って第3弾も書かせていただきますね。
皆さんの好意に甘えさせていただきますw
てことで、
今日は「記憶」について、少しだけ考えてみたいと思います。
みなさん、記憶力はいいですか?
振り覚えが悪いとか、会った人をなかなか覚えられないとか色々あるかとは思いますが…w
ひとまず、
この記事で冒頭で羅列した単語を覚えてますか?
…全部は無理ですよね。
それが普通です。
じゃ、
3択にします。
『堅い、味、甘い』
さて、あの表の中にあった単語はどれでしょう?
正解は、、、
『味』です。
『甘い』だと思った人多いんじゃないでしょうか?
というのも、
甘そうな言葉が並んでいると、脳に“甘い”イメージがついてしまうらしいです。
何が言いたいかというと、
人の記憶、もとい、“脳の記憶”なんてあいまいなもんですね。
しかし!
記憶があいまいなことにもちゃんと意味があったんです!
(今回も『進化しすぎた脳』から伝達していきます☺︎)
まず、
記憶があいまいなために、
1度にたくさんの情報を迅速に取捨選択できます。
(いらないものを無視できるってことです。)
そして、
記憶があいまいなために、
悲しい記憶を忘れることができます。
(楽しい記憶も忘れちゃうけど。)
さらに、
記憶があいまいなために、
ものや人を“認識”したり、
“学習”したりすることができる!
あれ?少し矛盾に感じませんか?
でも、違うんです。
「完ペキに覚えられない」からこそ、「覚えられる・覚えていられる」のです!!
ここが今日のキーです(^^)
もし仮に、あなたの脳の記憶が完ペキだったとしましょう。
するとどんなことが起こるのか?
例えば、あなたの目の前にAくんが正面向いて立ってるとします。
あなたはAくんを認識した瞬間、
Aくんの外見すべてを写真のように覚えちゃいます。
次の瞬間、
その目の前のAくんが横を向いたとします。
すると、
あなたにとって、Aくんはもうまったく“違う人”になってしまうわけです!
正面向いていた姿こそがあなた(の脳)にとってAくんでしたから。
他にも服装、髪型、声、etc…
何かが変わるだけで、あなた(の脳)にとっては別物になってしまう。
完ペキに覚えてしまうからこそ、少しのズレも許されなくなるのです。
ですから、
脳の記憶が“あいまい”であることは応用を効かせるうえですごく重要なんです。
あいまいに覚えて、そこに共通している何かを選びながら、
物事を認識しているということです。
具体例としては、多少字が汚くても最低限のルールをおさえていれば何とか読めますよね。笑
そんな感じです。
そして、“あいまい性”を確保するために、もう一つ大切なのが、
“ゆっくり学習する”ということなんです。
脳は、何かを見たり聞いたりしても、すぐには判断せず、
一度“記憶を保留”することで、
違う角度・タイミングで見聞きしたものから、
共通項を抜き出して、結び付けていくことができるんです。
ゆっくりゆっくり学習していくことで、
脳は物事の裏に潜んでいるルールを確実に抽出できるのです。
そしてそのルールをもちいて、
様々な状況に臨機応変に適応していくわけです!
というわけで!
記憶力は悪くて当然なんです☺︎
勉強しても、なかなか覚えられないのも脳がそうできているからなんです!
毎回同じようにうまく踊れないのも、
学習がゆっくりだからなんです!?
だからこそ、反復練習が大切なんでしょうね。
そうして、ゆっくり学んだことだからこそ、
バトルなんかでも瞬時的に、臨機応変に、適応した動きが出せるんでしょうね!
やっぱり練習あるべきですね(^^)
そんな運動学習については、2年前のブログで書きましたよね笑
(こちらです→個性と学習)
前から脳のこと書いてたんですねw
まぁそれは置いといて、なんにせよ、
脳のしくみを知ることはなんだか面白いですよね。
だから何なんだ?というのもわかるし、
知ったからといってうまくやれるわけじゃない!というのもわかります。
でも、うまくいったりいかなかったりする人生の中で、
自分の失敗を嘆いたり、無い物ねだりで卑屈になったりせず、
それを少しだけ脳の仕組みのせいにしながら、物事を楽に考えられるようになるといいかもしれないですね!
反省すべきことは反省しなければいけないし、
繰り返してはいけない失敗もあるとは思いますが、
やっぱり、逃げ場所があるって大切なことなんだと思います。
そんな感じで、
進化しすぎたゆえに、“不完全”である人間であることを楽しみながら、
人生過ごしていきましょう〜
- なんてね。
脳記事三連発おつきあいいただきありがとうございました!笑
2.「眼が世界をつくる?!」
3.「記して憶えることのヒミツ」
ではでは。
またどこかでお話しましょう!
良い年の瀬を〜