先週末は、名古屋のCLUB MAGOで「WHO CAN ROAST THE MOST JAPAN」でした。
僕は今回、バトルの審査員+10ラウンドエキシビジョンマッチとして呼んでいただきました。
僕とBEBE
他ジャンルの人たち等には馴染みがないと思いますが、WCRTMはアメリカのマイアミで、”GROUND ZERO CREW”が立ち上げた伝統的なイベントで、毎回「10ムーブ&ジャッジなし」のシステムで幾つかのエキシビジョンマッチが繰り広げられてきました。
僕自身もそのVHSやDVD、そしてYoutubeに至るまで何度も色んな伝説的なバトルを見てきましたし、そこに出ているBBOY達にどれだけ影響されたかわかりません。
そんなイベントが、そもそも名古屋で開かれる事自体が本当に奇跡に近いなって思ったし、そこに自分が10ラウンドバトルのカードとして出るってことは本当に幸せなことでした。
アホみたいな顔してる僕
「10ムーブバトルの事を色々とブログに書こう!」と色々考えてみたんだけど、イベントのあと打ち上げでオーガナイザーのBEBE(GROUND ZERO)に言われた一言がとにかく強烈で、実際のところこの一言に尽きます。
「10move is no joke!」
この一言の重さは、本当に自分があの舞台にたってようやく理解できました。
映像で今まで見てきた10ムーブ。このイベントに向けて練習で重ねた10ムーブ。それとは全く違う10ムーブで、本当に踊っている途中から色んな気持ちがどうでも良くなって、素直に自分がどうしたいか、どう思っているのかが理解出来ました。
技とかネタとか、そういう概念も勿論あるけど、そういうのじゃなかったんだなって。
10ムーブって凄く大変だし、本当にキツかった。それは事実だし、本当にその通り。僕の踊りとか、youtubeでみたら本当にしょうもないし、体力も全然ない。それも事実だし、その通り。でも、それだけじゃなかったんだなぁーーって。
自分の中で、色んな感情が一周りして、
清々しくもあるし、情けなくもある。
でもそれも少しだけ離れていって、今ではなんだか誇らしい気持ちもある。
このイベントがなんでこんなにも続いて、なんでこんなにも人の心を動かしているのか、それは自分がバトルに立って初めてちゃんと理解できたし、あのイベントに参加した皆は本当に肌でその雰囲気を感じれたと思う。
優勝したTAKE NOTICEと僕らジャッジ陣。
とにかくあの日は凄い一日だった!
オーガナイズをしてくれたキムは、本当にお疲れ様でした。最高です。
そして、遥々USAから名古屋まで来てくれた本場のオーガナイザーBEBE。
僕達の青春そのものだから、会えて本当に嬉しかったなぁ。
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そしてその後、水曜日は、大阪でDISTRUCTIVE STEPS。
久しぶりに関西でバトルに出てみて、ここでもまた色々考えさせられた。
今までずっと考えてきたことが、このイベントでもスッと透き通るみたいに理解できて、なんだか本当に有意義な1日でした。
色んな人に会って、話ができて、そこから色んなことを聞いて。ダンスがキッカケで始まった事が多すぎて、それは本当に幸せだと思う。
今どうするかは勿論大切なんだけど、これからどうしていくかも本当に大切で。色んな事に感謝しながらまた「これから」に向けて頑張っていこうと思います。
自分ができることや思うことって1つだけでも大丈夫だから、丁寧にやるしかないなあ。
「小沢健二 – 天使たちのシーン」僕の人生一番のテーマソング
とにかく泣いても笑っても明日はDANCE DELIGHT NAGOYA。
このために、じわじわと結構前から練習を重ねてきました。
バトル以外でも自分たちをチャレンジするステージにあげてみて、そこでどんな形で自分たちが表現できるのか、新しいスタートです。
自分たちらしく。いつもどおり。
peace
photo by Jason!!